2017年9月20日水曜日

ソールドアーゥト2オンライン 1-2 勇者の条件

1-2 勇者の条件

「正義の味方……ですか?」

珊瑚のような紅い髪の小さな妖精シアたんは、首をかしげた。

「俺は、勇者になれるって聞いてきたんだ」
「あーっ! 勇者ですね!」

シアたんは、腑に落ちたように手を打つと表情が明るくなる。

「まずは、装備を揃えましょう! マスターっ! モンスターを倒して勇者レベルをあげるのです!」
「お、そうだな!」
「その為には、近所の地図が今3枚あるので、資源を収集しに向かいます。それで集めた資源を作業でクラフトして……」
「ちょちょちょ、ちょっと待って?」

何だか会話の雲行きが怪しくなってきたので、シアたんにブレーキをかける。

俺の知ってるスライム狩りはもっと単純に、ドカッバキッ、スライムは死んだ。(スイーツ)的な序盤の経験値稼ぎに過ぎないのだ。
なぜそこに資源やクラフトなどという言葉が出てくるのか。
確かにRPGではなく、お店シミュレーションゲームではあるのだが……
念の為確認しておく必要があるだろう。
シアたんは、話を止められても気にしない様子で聞き返す。

「はい?」
「俺のイメージとしては、その辺にいるスライ厶を適当に狩れば、アイテムがドロップして……」
「何言ってるんですかっ!」
「は、はひっ」
「MUTOYS島には、まだ武器が存在していないのです! モンスターも最近いる事がわかったのですよ」
「え、そうなの」
「では、スライムの巣を攻略するまでの一連の流れを説明しますね」
「長くなりそうだな……」

*****
小一時間が経っただろうか。
ようやくシアたんの話の終わりが見えてくる。

「……と、スライムを狩るにはこれだけ必要なのですっ!」
「ばなな」

何だって?
革装備一式作るのにどれだけ工程が必要なんだよ……。
革を作るのになめし道具を鍛冶ハンマー?
俺もう頭の悪い人でいいよ……。
シアたん頭のいい人ね。
スライムからピ○太郎だとか、椎○林檎だとか、もう全く関係ない人物まで連想してるんでしょ?
はぁ〜……

「バナナは必要ありませんっ!」
「そうですね」

頭が痛くなっちゃいそう。

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